どーも。shinです。
今回は、今日の朝実際にあった話をみなさんにしたいと思います。
今日は富山最終日ということで、昨日、引越しの荷出し作業を終えていた為、昨夜から今朝にかけて富山駅前のホテルに滞在していました。
そして、今日は住んでいた家の退去の立ち会いがあったので、朝7時半頃、ホテルから家に向かっていました。
その時の話です。
駅前のホテルから徒歩10分くらいのところに僕が借りていたアパートがあるのですが、もうあと2分も歩けば家に着くなーといった頃、正面から杖をついたおばあさんが歩いてくるのが見えました。
同じ直線上を歩いていたので、僕との距離が20メートルくらいになったところで歩きながら道をあけました。
そしたらおばあさんも僕と同じように歩きながら道をあけました。(お互い道を譲ってしまいぶつかりそうになる、よくあるあれです)
二人とも避けたことでまた同じ直線上になってしまったので僕は再び歩きながら道をあけました。
すると今度は少し時間をあけておばあさんも道をあけてきて、また同じ直線上になりました。
「ん?なんでや?今の動きはおかしいやろ?(俺が避けたのにわざと合わせて同じ直線上に来たような?)」
そして、いよいよおばあさんが目前に迫ってきたので、最後の最後に道をあけました。
すると・・・
「きたーーー\(^o^)/話しかけられるーーー」
明らかに僕が道をあけたのにそれに合わせておばあさんも僕の正面に来たのです。
これは話しかけられると確信しました。
道でも聞かれるのかな?(俺知らない人に話しかけられるの苦手なんだよなあ・・・)
[自分でいうのもなんですが、僕は普段割と早歩きで顔もどちらかといえば真顔がムスッとしているタイプなので滅多に人に声をかけられないんですけどね・・・。]
そしておばあさんの第一声
「すみませ〜ん」
非常に弱々しい声でした。
「はい?(冷たくてすみません)」
ちょっと前から動きが怪しいなと思っていたので僕は割と大きな声が出ました。
「すみませ〜ん。息子が明日東京から帰ってくるのですが、昨日から何も食べてなくて、◯◯(ごにょごにょ)」
「ん?何ですか?(冷たくてすみません)」
「息子が明日東京から帰ってくるのですが、昨日から何も食べてなくて、お金がなくて、2500円いただけないでしょうか?」
「・・・・・。2500円ですかっ???」
予想外の発言に普段はあまり動揺しない僕もビックリしてしまいました。
「ちょっとそれは・・・」
と僕。
「お願いします」
と頭をさげるおばあさん。
大通りなので車はたくさん通ってますが、近くに歩いてる人は他にいません。
「警察や交番にご相談されては?」
と僕。
「それは無理です・・・」
とおばあさん。
その後いくつか質問し、この近くに住んでいること、年金なども残ってないということを聞きました。
そしてまた「お願いします」とおばあさん。
目からは一粒の涙が溢れていました。
大変失礼ですが、見た目はあまり清潔感はありませんでした。
ただ家すらないというほど不潔ではありませんでした。
年齢は80過ぎくらいかなと思います。
(まあこの身なりなら詐欺ではないか・・・)
(詐欺にしては労力がかかり過ぎるだろうし・・・)
富山最終日であったことや、おばあさんの様子からこれはお渡ししても良いかなと思ってしまいました。
そしてリュックから財布を取り出す僕。
財布の中を見てみると一万円札が2枚、千円札が2枚、500円玉が1枚、残り数十円。
22500円と少しが入っていました。
(よりによってちょうど2500円あるやん・・・これも何かの縁か・・・)
そう思った僕は財布から2500円を取り出し、おばあさんに渡しました。
「これで温かいものでも食べてください」
自然と口から出てきました。
(俺ってこんな優しい言葉言えるんやあ)
おばあさんは「必ずお返ししますから住所を教えてください」と言ってきましたが、それはお断りしました。
(さすがに住所を知られるのは怖いし、貸したということにすると返ってこなかった時に嫌な気分になると思ったので)
最後に「ありがとうございます」と言い、おばあさんは去って行きました。
後ろ姿がなんとも切なかったです。
こんな平和に見える日本にいながら色んな人生があるもんだなあと色々考えてしまいました。
おばあさんの真実は分かりませんが、これが今日あった実際のお話です。
みなさんだったらどのような対応をされるのでしょう???
[2500円の根拠は?笑]
おわり。
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P.S.前回の記事の続きは今度書くかも…